共通試験必須! 国学から考えるー「男の中の男」とは?ー

授業記録(倫理)

みなさん、こんにちは。
今日は久しぶりに倫理の授業記録を書いてみます。
今日扱うのは日本思想の「国学」。

共通テストで倫理を使う高校生や、久しぶりにRinの倫理の授業を受けたくなった卒業生や
高校倫理の授業、めっちゃやり辛い…という現役高校教師に向けて書きます。
3分で読めますよ。

日本式ルネサンス=「国学」じゃぁ~

迷える子
迷える子

そもそも「国学」って何ですか?

Rin
Rin

日本オリジナルの学問です。

迷える子
迷える子

どれも日本で出てきた思想なら日本オリジナルなんじゃないですか?

4世紀~儒教・仏教などの大陸文化が日本にやってきます。
日本は良くも悪くも受容・忍従的な国民性。←これは過去記事にもあります!

日本は積極的に外国の文化を受け入れました。
その後、平安・鎌倉時代仏教は個人の信仰へ深く結びつき、人々は極楽浄土を願うようになりました。
戦乱の世が終わり、安定した社会を築くために武士が秩序を求めて採用したのが朱子学です。

迷える子
迷える子

朱子学は江戸の正学になりましたよね!
日本史でも寛政異学の禁とかあったなぁ…

Rin
Rin

その通り!
しかし、その一方で「外国の文化ばかりを受け入れててそれでいいの?」
もっと前にはオリジナルの日本ってなかったの?という声があがりました。ヨーロッパのルネサンスのように「昔に戻れ」です。

迷える子
迷える子

それが「国学」ですね。

 

儒教や仏教が伝来する以前の学問に日本固有の道を見つけようとしたのが国学です。
『古事記』『万葉集』などが研究対象です。
代表的な国学者がこの2人。この2人を押さえておけば共通テストも大丈夫。

賀茂真淵…『国意考』、高く直き心、ますらをぶり
本居宣長…『古事記伝』、惟神、漢意、真心、もののあはれ

「男の中の男」って何だろう?

 


Rinの授業では必ず「考える問い」を設定します。
大体1時間に1問、グループワーク形式で対話してもらいます。

ここでは正解などは求めず、ひとまず色々な意見を出す・聞くというのを重視しています。
また、「みんな違ってそれでいい」「考える人にしか答えはやってこない」ということを理解してもらうために行っています。

「男の中の男」ってどんな男だろうか?と問いかけました。すると…
・堂々としている
・強い
・芯が通っている
・誠実
・気が利く…etc

出るわ、出るわ。「2021年の男子は求められるもののハードルが高いねぇ~」なんてみんなで話しましたが、大変ですね。世の男性は(笑)

では、賀茂真淵が考える「男の中の男」ってどんな男なのだろう?と授業を展開。
賀茂真淵は、日本人のオリジナルを万葉集に求めました。
万葉集に描かれる「男性」は、自然体でおおらかで強くてたくましい…

迷える子
迷える子

あれ?2021年に求められる「男」と共通している!

Rin
Rin

そう!それな‼

 

いつの時代にも共通する「男の中の男」を賀茂真淵は「ますらをぶり」と表現しました。
ますらをぶりの典型的なエピソードに毎回「山本権兵衛」を出します。
山本権兵衛は総理大臣にまで上り詰めた人です。
大正期、多くの官僚は愛人の1人や2人いました。

部下が山本に「なぜ愛人を持たないのですか?」と聞くと、あの有名なフレーズを言ったようです。「糟糠の妻は堂より下さず」

迷える子
迷える子

どういう意味ですか?

Rin
Rin

山本は最初からエリート街道を進んだわけではなく、米すら食べられない時があったそう。
米を食べることが出来ず、ひえや米糠を食べ、苦悩を共にした妻をそんな簡単には絶対に裏切らない!という思いがこの言葉なのです。

迷える子
迷える子

まさに「男の中の男」ですね!

Rin
Rin

そう!そういう「男の中の男」を「ますらをぶり」と表現しました。

迷える子
迷える子

ますらお~!!

いつの時代も求められるものって共通しているのかもしれません。
次回は本居宣長の「惟神」と「漢心」についてまとめたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
新入学のみんな、がんばってね〜

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