オンライン授業で授業者がすべき2つのこと

授業記録(倫理)

みなさん、こんにちは。

今日のオンライン授業『倫理』では、「夏目漱石」と「森鴎外」を扱いました。この頃の時代(明治)、一気に西洋化した日本社会に「本当にそれでいいの?」と疑問を呈した2人です。

この2人は以前も記事に書きました。よかったらこちらも読んでみてください。
「心を育てる教育」とは?

「チェックイン」はオンライン授業で必須!

オンライン授業を始めるうえで、必ず行うのが「チェックイン」です。
チェックインとは、ファシリテーションをする時にも行います。
参加者の緊張を和らげたり、場の雰囲気を作るために行います。
アイスブレイクみたいなものです。

今日のチェックインで一人の生徒が、「先生、今日漢字の書取りしながら受けてもいいですかー?」と言ってきました。
普通の先生なら「そんな何をやってんだ! 内職なんて絶対許さない!」と言うのでしょう。

しかし、私は〇〇君、らしいなぁ〜と思いながら、「なんで、漢字の書き取りを一緒にしたいの? 」って聞いてみました。
すると…彼の持論を伝えてくれました。

「漢字の書き取りが終わってないんです。でも漢字ってする意味ありますか?
僕にとって漢字の書き取りは手の運動だから、聴きながらでいいんじゃないなーって。そもそも書き取りなんて行為、いらないですよね。
日常生活で必要な言葉さえ漢字でかけたら十分じゃないですか? 」と言うのです。

「どんな漢字があるの? 」と聞くと、

「徒労とか推考とか…」他にも聞いたことないような漢字を答えてくれました。(聞いたけど、もう覚えていません…)

確かに、日常生活で「君の行動、徒労だね! 」なんて会話をしている場面見たことがありません。
結局、「漢字の書き取りしながらオンライン授業受けてもいいよ。耳だけはこちらに傾けといてね。」って言いました。

「チェックアウト」もオンライン授業で必須!

通常の授業では、最後にいつもclassiというアプリのアンケート機能を使って振り返りをします。
振り返りをすることで、毎回の授業を「自分ゴト」に置き換えて考える練習をしています。
また、問いを立てながら授業に参加してほしいという想いもあります。
「今日のアンケート何書こうかな…」って思いながら授業を受けてもらいたいのです。

オンライン授業ではタブレットで画面共有しているため、classiアンケートが使えません。
そこで、オンライン授業では「チェックアウト」をします。
生徒たちに「今日の授業で分からないところがあった? 」「感想を教えて」と必ず聞きます。
中にはあまりコミュニケーションが得意じゃない生徒もいるので、そういう子には「今日何時に起きたの? 」「昼ごはん何、食べる予定? 」などたわいも無いことを聞きながら参加してもらいます。

明らかになった真理を受け入れる「諦念」とは?

今日の生徒たちの感想で、ある生徒が
「先生はいつも明るくて、暗い部分を見たことがなかった。
先生が病気を通して感じた絶望とか初めて知りました。先生にも暗い部分があるんだなぁって思いました。」と話してくれました。

今日の授業で、森鴎外の「諦念」というキーワードを扱いました。
「諦念」の諦の字は諦めという字です。
そもそも「諦め」=「明らかにする、真理に近く」という意味があります。
諦念という言葉も、明らかになった真実を受け止め、受け入れるという意味があるのではないかと私は思います。

絶望の淵に立った時、自分の力ではどうにもならないことがあるんだ…という事に人は気づきます。
そして、どうにもならない環境・社会、そういうものを受容する。
ネガティブではなくてポジティブに受容する、それが諦念なのではないかと思います。

授業の中で、ガンを告知されてから味わった絶望の話をしました。

死の受容の5段回

  • 否認と孤独…ガンだという事実を受け入れられない。
  • 怒り…なんで私だけこんな目に合うのか? と怒りが込み上げる
  • 取り引き…毎日神社で神頼み。神社行ってもガンは消えないのにね。
  • 抑うつ…「自分の力ではどうにもできないことがあるんだ。」と知る。
  • 受容…人はやがて死ぬ。いつまで生きるか? より、どう生きるか? が大事。

一般的に言われる「死の受容の5段回」を私もたどりました。
森鴎外の「諦念」の境地に達して、ようやく今、がんと共存できるようになりました。

生徒たちチェックアウトの中で
「このオンライン授業で、センター試験やテストに出なくても、生きてく上での大事なものをちょっとでも学べてるような気がする」
と言ってくれた生徒がいました。なんだかとっても嬉しくなりました。

私は自分の生徒たちが大好きです。
素直で正直な彼らが可愛くてしょうがありません。
オンライン授業中に内職を公然と宣言する彼らはダメダメなんだけど、でもそんなダメっぷりが可愛いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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